コカ・コーラ社、再生プラスチック材100%ボトルをスウェーデンにて販売開始

2019年11月21日

コカ・コーラ社が、販売する飲料製品全てに、再生プラスチック材100%で作られるボトルのみを使用するという同社初の試みを実施する。その市場として同社が選んだのはスウェーデンである。
来年から開始されるこの完全な転換は、コカ・コーラ社が環境への負荷を軽減するために取り組む活動の一環である。この実施により、全く新しいプラスチック材の使用量を年間3,500トン削減することが可能となると言う。
今回のスウェーデンでの試みは、スプライト、Bonaquaを含む40種類のコカ・コーラ製品に使用されるプラスチックボトルに対して行われる。プラスチックボトルは、キャップとラベルを除き、全て再生材料だけを使用して作られる。
再生プラスチック材を使用するボトルへの転換で最大の課題の一つとなるのが、利用可能な再生プラスチックの存在である。その点、スウェーデンのプラスチック製飲料ボトルのリサイクリング率は、同国の消費者がボトル返却することで一部返金されるというシステムにも助けられ、現在80%を超えている。
コカ・コーラ社は、西欧において、2025年までに少なくとも再生材料50%を含有するプラスチックボトルを流通させる目標を掲げており、現時点では、予定よりも2年早く達成できる見込みである。

(Bloomberg, Nov.19, 2019)

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