米国、25年ぶりにワイン消費量が減少

2020年 1月16日

米国の経済新聞ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、1994年以来安定して伸長を続けていた米国人のワイン消費量が、昨年初めて前年比0.9%減少したことを報告した。
主にミレニアル世代が、ハード・セルツァーに代表される従来のアルコール飲料に代わる新たな飲料をより好んで飲むようになった一方で、ベビー・ブーム世代がアルコール飲料そのものの消費量を控えるようになったことが理由として挙げられている。ベビー・ブーム世代は、ワインあるいはビールのいずれかにこだわって飲む傾向があるが、ミレニアル世代は、新しいものも含め様々な飲料の中から選び飲むとも見られる。
米国では、消費者の健康志向により、全般的に、低/ゼロ・アルコール飲料売上が上昇している中で、やはり売上減が続くビールと同様に、ワインは難しい位置にある。
ワイン消費量が減少したものの、昨年のワインに費やされた費用は、前年比1.1.%増加した。今の米国消費者は、多少高くとも好きなワインを入手するということかもしれない。

(Fox Business, Jan.14, 2020)

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