ロウ アンド ゼロ が最新の流行

2020年 1月30日

“ドライ・ジャニュアリー(Dry January)”(弊社業界情報2020年1月7日付に関連記事)に入り既に3週間が過ぎたが、英国では、2月になっても禁酒の習慣を維持することを選ぶ消費者の数は増える模様である。飲料業界にとっては、このような消費者の習慣の変化は、新たな製品を売る、大きな機会を呼ぶものと見ている。
ある最近の統計によると、英国人25歳以下の成人の1/5がアルコール飲料を全く飲まないという。また別の調査結果では、現在、アルコール飲料を飲む米国成人の半分以上の人々が、アルコール飲料摂取量を積極的に減らそうと努力していると答えている。
欧州大陸に目を向けると、スペインが、〝ロウ&ゼロ″、つまり、低/ゼロ・カロリーのアルコール飲料を求める消費者が多い国の一つとして挙げられ、そこでは、95%がアルコール飲料摂取量を減らすことを望み、80%が、低/ゼロ・カロリーを選ぶことを考えている。さらにドイツもまた、アルコール含有量ゼロの飲料の需要を急激に増やしている。世界全体のアルコール飲料消費量は、2018年で、前年比1.8%減少した。
ただ、アルコール含有量がゼロであっても、砂糖が多く含有されている飲料であっては、消費者は手を出さないのが今の傾向である。〝ロウ&ゼロ″、そして、シンプルな材料と天然のフレーバーを持つ飲料の需要が増えている。

(Beverage Daily.com, Jan.20, 2020)

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