アルミ・エアゾール缶、二つ異なる状況

2020年 5月 1日

世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響により、アルミ・エアゾール缶製造業界は二つの全く異なる様相を見せていると、ドイツに本社を置くアルミ・エアゾール容器製造業界の国際的業界団体、AEROBALは伝えている。

世界のほとんどの地域で営業の継続を許可されている食品店及び医薬品店、並びに、そのサプライチェーンで重要な役割を果たすと認められるアルミ・エアゾール缶セクターの一部を含む容器製造会社は、他の産業セクターと比較し、現在の困難な状況下による損失は少ないと、AEROBALはコメントする。

ただ、アルミ・エアゾール缶業界では複雑な状況がうかがえる。
例えば、消毒剤生産量の爆発的な増加は、アルミ・エアゾール缶製造会社にとっては予想外のビジネスチャンスをもたらしている。

その一方で、消費者による食品、消毒液を含む衛生用品、ハンドクリーム、石鹸の買いだめは、消費者にその他の製品の節約を促すため、日常生活で必須アイテムではないと判断される傾向にあるシャンプー、デオドラント製品、化粧品などの買い控え、そして、美容院や化粧品販売店の一時的営業停止が、ヘアケア・美容関連製品メーカーに売上減をもたらし、アルミ・エアゾール缶製造会社の受注に大きな影響を与える結果となっている。

The Canmaker, Apr. 17, 2020

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