米国、外出制限長期化で、オレンジジュース売上が上向きに

2020年 5月 7日

米国では、オレンジジュースの消費量はしばらくの間減少傾向にあったが、長引く外出制限の影響で、これまで職場に向かう途中で朝食を買って済ましていた多くの人達が、家で朝食を摂ることを余儀なくされたことにより、かつては米国の朝食には不可欠であったオレンジジュースが復活したものと見られる。

4月18日までの8週間で、オレンジジュースの小売店売上は前年同期比33.5%増加したとニールセン・データは報告している。

米国でのオレンジジュース消費量は、1998年を境に減少を続け、2017年までには、消費者の健康志向の高まりや、果汁飲料、スムージーなど選択肢の増加で、オレンジジュースを飲む人は、以前と比べ60%以上減っていた。

コカ・コーラ社は、同社のオレンジジュース・ブランドであるミニッツ・メイドとシンプリー・オレンジジュースの売上が上がっていることを認めながらも、一旦外出制限が緩和され、消費者の通勤が再開すると、この増加は下降するであろうと予想している。

CNBC, Apr.28, 2020

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