2020年 7月22日

アルコール飲料メーカーのディアジオ社は、ベンチャー管理会社のパイロット・ライト社とともに、環境に優しい包装テクノロジーに取り組むPulpex社を創設した。同社は、“世界初となる、プラスチックを全く使用しない”、パルプ材で作られた蒸留酒用ボトルの製造を目指し、2021年早々に、ジョニー・ウォーカー・スコッチウィスキーのボトルとしてデビューを飾る。

紙を原料とするボトルは、以前より開発が試みられているが、リサイクル可能と呼ばれる紙製容器でも、例えば、ポリエチレン、紙、アルミ二ウムを層にした複数の素材から作られている場合もあり、リサイクルする際には、それぞれを分別することが求められる。ジョニー・ウォーカー・スコッチウィスキーが使用するペーパーボトルは、プラスチック含有率5%以下と伝えられている。

Pulpex社は、創設時から提携しているユニリーバ社、及び、ペプシコ社を含む企業連合体を形成しており、もしこのペーパーボトルが環境問題一部の解決に寄与するのであれば、ディアジオ社が、同社のアルコール飲料用にペーパーボトルを使用する一方で、ユニリーバ社はパーソナルケア用に、また、ペプシコ社はノン・アルコール飲料に使用することで、多くの製品カテゴリーにわたりペーパーボトル使用を拡張することが可能となると、ペプシコ社はコメントしている。

Pulpex社は、企業連合を通じ、今後さらに大きな規模でのペーパーボトル開発を図る。

FoodDive, July 14, 2020 / Reuters, July 13, 2020

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