大麻含有飲料をカップに“プリント”

2020年 7月30日

元プロボクサーのマイク・タイソン氏により創設されたランチ社(Ranch Companies)は、 同社の大麻(cannabis)含有飲料を“プリント(print)”するグローバル・ライセンスを取得した。

スマート・カップス(Smart Cups)社がランチ社に使用を許可した世界初のプリントする飲料とは、スマート・カップス社が供給するカップ底に、正確に測られた一定の量の飲料製品をプリントする技術である。

大麻含有飲料の場合、体内に摂取する大麻の量が常に正確であり一定であることが非常に重要となる。これを実現するために、スマート・カップス社は、マイクロ・エンカプシュレーション(encapsulation)プリント技術を利用して、様々な天然製品から抽出されるフレーバー成分を基板表面にプリント(写し付ける)し、それを生分解性プラスチック製カップ内側の底に埋め込む。消費者は、そのカップに水(あるいは好みの液体)を注ぐことで、常に一定量の成分を、いつでもどこでも安心して飲料の形で摂取することが可能となる。

スマート・カップス社の技術は、また、販売時点での飲料用液体を不要にするため、結果的に輸送費、そして二酸化炭素排出量を削減する。

スマート・カップス社は、既にこの技術を利用したエナジードリンクを、5カップあるいは10カップ入りパックでオンライン販売している。大麻含有飲料の販売が連邦政府により正式に認可され次第、ランチ社は、スマート・カップス・プリント・テクノロジーを利用した大麻含有飲料を全米展開する予定である。

 

Forbes, July 14, 2020

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