繰り返し使用可能なカップを採用、マクドナルド

2020年 9月17日

マクドナルド社は、来年より英国にて、同社店舗で提供するホットドリンクに、繰り返し再使用可能なカップの使用を開始する。

再使用可能カップの価格は少し高めに設定されるが、消費者は、飲料消費後、そのカップを所定の場所に戻すことで差額を返金してもらうことができる。同時に、カップは、高性能洗浄処理を経て、カップとして再び店頭で使用される。

従来のカップはプラスチック製インナー・ライニングを外したのちリサイクルされるが、この再使用可能カップは、その工程以前にまず何回もカップとして再使用する点に“無駄ゼロ”の効果を期待する。

この“無駄ゼロ”のプロジェクトを推進する、提携先のループ(Loop)社は、これまで、歯磨きタブレット、化粧品、アイスクリーム等の業界に再使用可能な容器採用を働きかけており、例えば、ハーゲンダッツ社は、ループ社の協力を得て、同社アイスクリーム用に100回近く再使用可能な、冷凍状態を長く維持するステンレススチール製容器を開発し、その容器を使用したアイスクリーム製品をループ社サイトにてオンライン販売中である。

ループ社がファーストフード・チェーンに同社コンセプトを試みるのは今回のマクドナルド社が初めてとなる。

Forbes, Sept.13, 2020

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