コロナ禍でコーヒーが売上伸ばす、米国

2020年10月 1日

コロナ禍で何ヵ月もの間、在宅勤務と家事との両立に苦労し、また、経済的不安を抱える米国消費者の多くは、家で常に飲む飲料としてエナジードリンクから徐々にコーヒーを選択する傾向が強くなっていると、最近実施されたPackaged Facts社の調査は伝えている。

実は、これは、外出規制の間、消費者の買い物する場所がコンビニから、一度の買い物で全てのニーズを満たすスーパーへと大きく移行したことによるところが大きいと言う。

ガソリン・スタンドとの併設も少なくない米国のコンビニエンスストアは、新型コロナウイルス感染拡大後、車を運転し外出する人が激減したことにより、売上全体を劇的に落としている。米国のエナジードリンクは、その約56%をコンビニで販売しており、売上全体の70%をコンビニに依存する。

一方のコーヒーは、どこででも売られており、賞味期間が長いことも利点であることに加え、消費者と直接つながる独自のサブスク・モデルを提供するブランドも多いことが売上増につながっていると、調査書は報告する。その結果、米国のコーヒー売上は、昨年の147億ドルから今年8.3%増加すると予想されている。

エナジードリンクの売上は、今年、昨年の売上237億ドルからわずか3.67%増に終わる見込みである。

FOOD navigator-usa.com, Sept.23, 2020

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