南アフリカ、飲料缶10億缶を輸出

2020年11月10日

アフリカの大手包装製造会社Nampak社(南アフリカ)の子会社で飲料缶事業を担うBevcan社は、輸出用に、アルミ飲料缶10億缶を製造する。

コロナ禍で、6月と7月にアルコール飲料販売を停止した南アフリカでは、解禁後のアルコール飲料需要の増加に伴い、アルミ飲料缶の需要も増えており、これに加えての今回の輸出用飲料缶製造は、Bevcan社に20%の売上増をもたらす見込みである。

この飲料缶の輸出は、世界最大のビールメーカーであるアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の子会社、サウス・アフリカン・ブリューワリーズ社により手配されたもので、南アフリカの地元ビジネスの活性化につなげたいと、同社はコメントしている。飲料缶の輸出先は、現在、飲料缶不足に悩む中南米、及び、米国である。

親会社のアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、米国製缶会社ボール社の主要取引先であるが、米国に5工場を持つ製缶会社メタル・コンテイナー社のオーナーでもある。一方、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社傘下のAmbev社は、最近、ブラジルに新しい飲料缶製造工場を建設し、操業を開始している。

The Canmaker, Nov.5, 2020

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