大麻成分入り飲料、ハード・セルツァーに近づけるか

2021年 5月13日

今、米国で売上好調な大麻成分入り飲料のメーカーの一社であり、昨年一年間で300万ドルを売り上げたCann社は、米国カリフォルニア州、イリノイ州、マサチューセッツ州、ネバダ州、及び、ロード・アイランド州の薬局で製品を販売する。同社が最初に販売を開始したカルフォルニア州では、THC成分(CBDと並ぶ大麻成分の一種、精神活性作用あり)含有飲料売上全体の25%を同社が占める。 

Cann社が提供する飲料は、人々との交流(socializing)及びリラックス気分を促す“ソーシャル・トニック”であるとCann社は位置づける。この点ではアルコール飲料と似ているが、同社の飲料は、大麻成分入り飲料が全般的にそうであるように二日酔いの症状が起きず、また、天然成分のみ含有しているのが大きな特徴である。 

大麻成分入り飲料は、製品によっては痛みや不安を緩和する飲料として販促活動される場合があるが、Cann社の飲料はむしろ、アルコール飲料、中でも現在米国で人気急上昇中のハード・セルツァーに代わる飲料として、今後売上増が見込める飲料であると、Cann社関係者の一人はコメントしている。

モルソン・クァーズ・ベヴァレジ社を始めとする大手飲料メーカーもまた、米国の大麻成分入り飲料市場参入の準備を着々と進めている。

Forbes, Apr.23, 2021

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