コカ・コーラ、エナジードリンク販売打ち切り

2021年 5月18日

コカ・コーラ社は、昨年1月に欧州に続き米国で発売した、同ブランドからの初のエナジー・ドリンク“コカ・コーラ・エナジー”(弊社業界情報2019年4月2日付、及び、2019年10月3日付に関連記事)を、北米市場に限りその販売を打ち切ることを明らかにした。北米地域を除く他の市場では今後も販売される。

コロナ禍で、消費者が馴染みのある従来のコカ・コーラ製品、及び、スパークリング・ウォーターを選ぶ傾向が続いているため、製品種類を整理し、売上好調な製品に注力する。同社が、米国エナジー・ドリンク市場シェア2位のモンスター・ベヴァレジ社の株主であることには変わりない。

コカ・コーラ・エナジーは、コークの味を残しながら、天然由来の材料であるガラナ抽出物とビタミンB等を主成分とし、レギュラー・コークの3倍以上のカフェインを含有するのが特徴で、単価もレギュラー・コークよりも高かった。

一方のペプシコ社は、エナジー・ドリンク・カテゴリーでの存在を強めており、米国市場シェア3位のロックスター・エナジー社の買収に加え、今年3月には、同社のマウンテン・デューのエナジー・ドリンク・バージョンでフルーツ・フレーバーをそろえたRise Energyを発表している。

FOODBEV MEDIA, May 17, 2021 / Reuters, May 16, 2021

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