缶リサイクルスキーム、マルディグラで米国デビュー

2024年 2月13日

飲料用アルミ缶のリサイクルを促進する英国主導のスキーム、ECC(Every Can Counts)が、米国では今月のマルディグラ・フェスティバルで初めて始動する。

ECCは、2030年までにリサイクル率を45%から70%に引き上げることを目標に掲げる米国の缶メーカーとそのサプライヤーを代表する団体であるCan Manufacturers Institute(CMI)にも支持され、推定140万人が訪れるマルディグラでECC USを立ち上げる。

マルディグラは謝肉祭(カーニバル)と呼ばれる期間の最終日にあたる日のことで今年は2月13日にあたり、米国ニューオーリンズで開催されるフェスティバルではにぎやかなパーティーやパレード、手の込んだコスチューム、そしてアルコールがつきものだ。

マルディグラではアルミ缶入りの飲料が多く飲まれているが、今まで空になったアルミ缶をリサイクルする公共スペースが基本的になく、多くは埋め立て地行きとなっていた。

今回はパレードの沿道とコンベンション・センターに回収ポイントが設置され、ボランティアが使用済みの飲料缶を直接捨てられるECCのリュックサックを背負う。

回収された缶は供給した団体や市民に回収缶の代金が支払われる施設でリサイクルされるが、ECCは今回最初の5,000ドルを上限として、相場の2倍の金額を払い戻すという。

マルディグラの主催者は、今年は2023年のカーニバル後にリサイクルされた約15万個の飲料缶を上回ることを望んでいるという。

The Canmaker, February 5, 2024

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