アメリカのビール、製造拡大
2025年 6月11日
アンハイザー・ブッシュとモルソン・クアーズが国内醸造に追加投資:
アメリカのビール大手アンハイザー・ブッシュは、国内製造の強化を目的に新たに3億ドルを投資すると発表した。これは過去数年で約20億ドルを100以上の施設に投じてきた取り組みの一環で、地域雇用の創出、技術者育成、退役軍人の雇用支援を柱としている。オハイオ州に新たな技術研修施設を設け、軍経験者のスキルを製造業に活かす仕組みも導入している。
一方、モルソン・クアーズも昨年、米国内最大のビール工場の近代化に数千万ドルを投資し、生産効率の向上と持続可能性の強化を図った。両社の投資はアメリカ製造業の基盤強化に貢献している。
2023年の米国のビール生産量は約1億9,300万ヘクトリットルで、中国に次ぐ世界第2位。生産の79%は国内で行われ、21%は輸入品だが、2024年は生産量が1.2%減少した。
業界団体によると、米ビール産業は年間約4億7,100万ドルを経済に還元し、約7万7,000人の製造業雇用を支えている。両社の投資は「メイド・イン・アメリカ」の模範として高く評価されている。
BeverageDaily, May 30, 2025