ベトナム、酒類特別税90%へ

2025年 6月25日

ベトナムの国会は、2031年までにアルコール飲料に対する特別消費税を現在の65%から90%に引き上げることを承認した。

この法案により、ビールと蒸留酒への税率は当初の提案より1年遅れの2027年までに70%に引き上げられ、2031年には90%に達することになる。さらに、2027年からは100mlあたり5gを超える砂糖入り飲料に対して8%の課税が始まり、2028年には10%に引き上げられる。

 

東南アジアで最大規模のビール市場を要するベトナムで、アルコール消費を抑制することが増税の目的だと財務省は述べている。

 

最高税率は当初示唆されたほど高くはないものの、この動きは業界が直面する課題をさらに増やすことになるだろう。

オランダのビール会社ハイネケン、デンマークのカールスバーグ、そして地元のビール会社サベコとハベコが率いるベトナムのビール業界は、2019年に導入された厳しい飲酒運転法によってすでに課題に直面しており、同国のビール・アルコール飲料協会の会長によると、業界の収益は過去3年間減少している。

ハイネケンは需要の弱まりと当初の増税案を受けて、昨年ベトナムのビール醸造所の一つで操業を停止した。

Tuoi Tre News, June 14, 2025

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