Z世代に響くパッケージ戦略とは
2025年 8月27日
消費者トレンド機関CaramelがSonocoの委託により実施した調査によれば、Z世代(1997年ごろ~2012年ごろ生まれの若者)の購買行動においてパッケージは極めて重要な要素となっている。特に食品・飲料分野においては、パッケージは単なる容器ではなく、ブランドのアイデンティティや価値観、文化的関連性を伝える媒体として機能している。
調査では、Z世代の関心を集める6つのパッケージトレンドが特定された。
- 手頃な贅沢(Affordable indulgence)
普段使いの食品(例:缶詰やオリーブオイル)が、見た目の美しさやSNS映えによって“自分へのご褒美”として再評価されている。Z世代の81%が見た目に惹かれて商品を試し、63%が再購入しているという。 - 美的感覚の実行(Executing aesthetics)
マット加工やレトロなタイポグラフィ、収集欲をそそる缶など、デザイン主導のパッケージは、シンプルなものよりも高いエンゲージメントと購買意欲を生む。 - 社会的な演出(Playing as a social centerpiece)
家で過ごすことが多いZ世代は、冷蔵庫の整理や補充など日常的な行為をSNSで共有する傾向が強い。そのため、パッケージの見た目や機能性がより重視されている。特にシングルサーブやミニサイズの需要が拡大中である。 - 柔軟性あるデザイン(Design for flexibility)
仕事とプライベートの境界が曖昧になった今、Z世代は携帯性と環境配慮を両立したパッケージを重視している。缶詰やアルミ容器、ステンレス製品などが人気であり、植物性食品の摂取増加とも連動している。 - プレミアムと目的の両立(Where premium meets purpose)
サステナビリティはZ世代の購買における重要な要素であり、特に再利用可能で信頼性のある素材(例:金属)への支持が高い。ただし、実際にどれだけ環境に良いか判断しにくいという課題もあり、明確な情報提供や素材の見える化が求められている。 - 文化・アイデンティティ・ストーリーテリング(Culture, identity, and storytelling)
Z世代は自分の価値観や所属を反映するようなパッケージを好む。伝統や物語性、コレクター性、遊び心やユーモアを感じさせるデザインは、単なる商品以上の“体験”として受け入れられている。
SonocoとCaramelの担当者は、パッケージはブランド体験の入り口であり、単なる外装ではなく文化的・感情的な接点であると述べている。ブランドはこの変化に対応することで、Z世代とのより深いつながりを築けるとしている。
The Metal Packager, August 5, 2025