プラ条約交渉、合意に至らず

2025年 9月 2日

183か国、1,400人以上の代表団が参加したグローバル・プラスチック条約の交渉は、10日間の協議の末、法的拘束力を持つ合意には至らなかった。

 

食品大手のネスレ、ペプシコ、ユニリーバなどは、バージンプラスチックの使用制限やリサイクル促進を期待していたが、規制の統一がされなかったことで失望を示している。企業側は、自主的な取り組みだけでは不十分であり、統一された規制が不可欠だと指摘した。現在の複雑な規制の断片化がコスト増や持続可能な投資の妨げになっており、ビジネスにとって負担だと訴える。

 

政府間交渉委員会(INC)は今回の交渉決裂を残念としつつ、今後の再交渉と条約実現への意志を強調している。企業側も引き続き政府と連携し、プラスチック汚染への取り組みを継続する姿勢を示している。

BeverageDaily, August 21, 2025

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