一体型PETキャップで再資源化へ

2025年 9月16日

Nviro1は、ペットボトルやジャーに取り付けたまま分別せずにリサイクル可能なPET製キャップ「NviroCap」を開発した。Z-Mouldsとの協業で設計され、最初の製品は軽量な26mmの水用キャップとして製造されたが、現在は175psiの圧力にも耐える試作品が完成し、炭酸飲料、食品、食用油、洗剤など幅広い用途に対応する。

 

このキャップは100%PET製で、異素材混在を避け、摩耗を抑えた設計によりマイクロプラスチックの発生も軽減する。低摩擦の成形・密封技術と軽量化のためのスレッド設計も特徴で、既存のPETボトルシステムや一体型キャップにも適用可能。

 

NviroCapは、環境規制(例:EU包装規制PPWRや拡大生産者責任)に適した包装を目指す企業を支援する技術とされており、米国で特許取得済み(特許番号:11,591,141 B2)で、製造パートナーやライセンス契約先を国際的に募集中。

 

Nviro1の創業者マーク・グッドオール氏は、「従来は困難とされていたPETキャップの商業化に成功し、真にリサイクル可能な包装の実現に貢献する技術だ」と述べている。

 

なお、同時期に他社(AmcorやCorvaglia)も、リサイクル性と軽量化を重視した単一素材の新型キャップを発表しており、パッケージ業界全体でモノマテリアル化が進んでいる。

Packaging Europe, September 5, 2025

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