米クラフトビール苦境でRogue閉業

2025年11月19日

米国クラフトビールの草分け的存在Rogue Alesが突然閉業した。

 

Rogue Ales はオレゴン州ニューポートに拠点を置くアメリカのクラフトビール草創期の醸造所だが、先週突然閉業した。1988年創業で「Dead Guy Ale」をはじめとする多様な人気ビールを展開し、全国的な知名度とファン層を築いてきた。

 

しかし近年の米国におけるクラフトビール業界および酒類市場全体の不況を受けてか、突然大規模な醸造施設や関連レストランを含む事業を停止した。税金と家賃の滞納額は50万ドル以上にのぼると報じられている。

 

クラフトビール業界はコロナ前まで成長していたが、パンデミック以降は低迷に転じた。若者の飲酒量減少、関税、GLP-1薬、代替嗜好品としての大麻の台頭などが追い打ちとなり、2025〜26年にかけて米国酒類業界全体が向かい風に直面している。

Beverage Information/Beverage Dynamics, November 17, 2025

業界情報一覧