ADF革新容器、パリで注目
2025年12月23日
Paris Packaging Week 2026内で開催されるADF Innovation Awardsを前に、革新的な缶・容器技術が審査員の注目を集めている。最終候補には、サステナビリティと機能性を両立させた製品が並ぶ。
MeadowのKapsul技術を採用したNatulim Kērのパーソナルケア製品は、透明なディスペンサーを通してアルミ容器を見せる構造が特徴だ。環境配慮型包装への関心が高まる一方、詰め替えの不便さが普及の妨げになっている現状を踏まえ、利便性も重視した設計となっている。
Envases Groupは、アルミボトルに天然木の外観と質感を与える3Dプリント技術「Aluwood」を開発した。100%使用済みリサイクル材を使用しつつ、強度や性能を維持し、多様なサイズや仕様に対応する。
このほか、Massilly GroupとArcelorMittalが共同開発したスチール製エアロゾルトップは、高強度鋼材と設計最適化により軽量化を実現し、CO₂排出量と材料使用量の削減に貢献する。
Lindal GroupのFlipStrawは、軽量で耐久性が高く、漏れを防ぎながら繰り返し使用できるアクチュエーターとして評価された。さらに、Coster GroupのCosterEco Regulatorは、高圧対応の安全性とリサイクル性を備え、幅広い処方に対応可能な点が評価されている。
Canmaker, December 17, 2025
