ホルムズ危機と飲料供給不安

2026年 4月 7日

ホルムズ海峡の危機は石油だけでなく、飲料関連のコモディティにも影響を及ぼしている。30カ国以上が対応を協議する中、この海峡は石油輸送だけでなく様々な物資の供給にとって重要な要所である。

特に影響が大きいのは茶であり、UAEやイラク、イラン、サウジアラビアなど茶文化の強い地域では供給不安が高まっている。また、プラスチックは石油に依存しているため、包装資材にも影響が及ぶ。コーヒーは現在供給が比較的安定しているが、輸送コストや燃料費の上昇による間接的な影響が懸念されている。

飲料業界にとっての問題は、影響の多くが間接的で予測が難しい点にある。例えば肥料は作付け時期と密接に関わるため遅らせることができず、コスト上昇が生産全体に波及する。コーヒーや砂糖は供給自体はあるものの、エネルギーや肥料価格の上昇により生産コストが増加している。

現時点では主要原料の深刻な不足は見られないが、輸送ルートの混乱により輸送時間やコストが増大している。特に紅海やスエズ運河につながる重要ルートでの混乱が影響している。

結果として、現在の問題は供給量そのものよりも将来の供給の信頼性にあり、輸送の長期化やコスト増加によりサプライチェーンは不安定化し、今後数か月でコスト上昇と利益圧迫が進む可能性が高い。

Food Navigator Europe, April 2, 2026

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