2026年 5月12日
2026年5月5日から8日にかけてドイツ・エッセンで開催されたばかりの包装業界展示会「Metpack」で発表された最新レポートによると、アルミニウム製缶包装、とくに飲料缶が世界の金属包装市場の成長を強く牽引している。
発表された「Global Metal Packaging Market Outlook 2026-2031」では、2025年の世界包装市場を約1.2兆ドルと推計し、2031年には年平均3.5%成長して1.4兆ドルに達すると予測した。このうち金属包装は約13%を占め、2025年の1550億ドルから2031年には1850億ドルへ拡大すると見込まれている。主要市場は米国、中国、ブラジル、ドイツである。
レポートでは、飲料缶・食品缶・エアゾール缶などを含む缶包装分野が金属包装市場の約40%を占めると説明された。現在はスチール缶が主流だが、アルミ缶の比率は上昇しており、2031年には約42%に達すると予測される。特に「飲料分野が金属包装成長のエンジンである」と強調された。
2019年に624億ドルだった缶市場は、2025年には897億ドルに成長した。なかでもアルミ製飲料缶が最大セグメントであり、2031年まで年間180億本規模で需要増加が続く見通しである。
国別では米国が最大生産国で、中国、ブラジル、日本、メキシコが続く。発表では、日本が飲料缶製造技術において世界トップクラスである点も紹介された。
さらに、食品缶市場やエアゾール缶市場に加え、塗料缶や食用油缶などを含む「食品・特殊缶(general line)」市場も拡大していることが示された。この分野では、中国が巨大な塗料市場を背景に世界最大の生産国となっており、インドも大規模な食用油市場を背景に第2位の生産国となっている。
市場成長を背景に、飲料缶メーカー各社では新設備や新工場への投資も再び活発化しているという。
The Canmaker, May 5, 2026
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