プラ包装の未来と大手5社

2026年 7月15日

大手消費財メーカー5社(ネスレ、ペプシコ、P&G、ユニリーバ、コカ・コーラ)では、プラスチック包装の削減やリサイクル性向上に向けた取り組みを進めている。一方で、リサイクルインフラの不足や各国で異なる規制への対応などを背景に、当初掲げた目標の見直しや達成時期の延期も進んでいる。

ネスレは、2018年比でバージンプラスチック使用量を3分の1削減する目標に対し、2025年までに28%削減を達成した。また、プラスチック包装の87.5%をリサイクル可能な設計とし、再生プラスチックの使用率は40.8%となった。再利用・リフィル包装の拡大にも取り組んでいる。

ペプシコは、2030年までに主要市場で包装材の97%をリサイクル可能・再利用可能・堆肥化可能とする目標へ見直したほか、再生プラスチック使用目標を引き下げた。一方で、紙包装への切り替えや回収・リサイクルプログラムの拡充を進めている。

P&Gは、2030年までに製品当たりのバージンプラスチック使用量を2017年比で50%削減する目標を掲げ、2025年時点で21%削減を達成した。包装の80%をリサイクルまたは再利用可能な設計としたが、小型包装や軟包装では技術的な課題が残るとしている。

ユニリーバは、バージンプラスチック削減目標を見直し、「削減・循環・協業」を柱とする戦略へ転換した。再生プラスチックの活用やリフィル製品の拡大、紙ベース包装への移行を進めている。

コカ・コーラは、再生材使用率や容器回収目標を現実的な水準へ修正し、2035年までに包装への再生材使用率を30~40%とする目標を掲げている。包装のリサイクル性向上やリユース容器の拡大を進める一方、プラスチックを巡る環境訴求についてはグリーンウォッシュとの指摘も受けている。

各社ともプラスチック削減の方針は維持しながら、目標を現実的な内容へ見直し、再利用や再生材の活用、包装設計の改善を進めている。

Packaging Europe, July 14, 2026

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