酒類市場の調査・分析機関であるIWSR(International Wine and Spirits Record)が世界15カ国(日本、米国、英国、中国、インド、ドイツ、フランス、イタリア、ブラジル、メキシコ、カナダ、オーストラリア、南アフリカ、スペイン、台湾)で実施した調査によると、成人全体の飲酒率は76%と3年前からほぼ横ばいだった。
一方、飲酒量や飲酒頻度は減少しており、「量を控えながら楽しむ」傾向が広がっている。
世代別では、ベビーブーマー世代(1946~1964年生まれ)の飲酒率が71%と最も低く、全体の飲酒率低下を牽引している。一方、Z世代(1997~2012年頃生まれ)の飲酒率は66%から74%へ上昇し、「Z世代は酒離れしている」という従来の見方を覆す結果となった。ミレニアル世代(1981~1996年頃生まれ)は81%と全世代で最も高い飲酒率を示した。
また、Z世代はカクテルを好み、バーやレストランで飲む機会が多いほか、健康ガイドラインも意識するなど、従来とは異なる飲酒スタイルを形成している。酒類業界では、若者の酒離れを前提とするのではなく、世代ごとの嗜好や価値観に合わせた商品開発やマーケティングの重要性が高まっている。