2026年10月 6日
ガーナは2026/27年のカカオ作付けシーズンについて、農家への買い取り価格を1トン当たり4万1,392ガーナセディから4万2,400セディ(約3,647ドル)へ2.4%引き上げた。これを受け、世界のカカオ価格は2週間ぶりの高値まで上昇した。価格引き上げにより、隣国コートジボワールの農家買い取り価格約2,084ドルとの差が拡大し、より高値での販売を求めてコートジボワールからガーナへカカオが流入する可能性が指摘されている。こうした越境流通が進めば、コートジボワールから国際市場へ供給されるカカオ量に影響する可能性がある。
西アフリカでは、2026/27年のカカオ生産量が減少するとの見通しも強まっている。ガーナの生産量は2025/26年の75万トンから約65万トンへ13%減少すると予測されているほか、病害や老木化、悪天候の影響から45万~55万トンまで落ち込む可能性も示されている。世界最大のカカオ生産国であるコートジボワールも、2026/27年の生産量が従来予想の約220万トンから約180万トンに減少すると見込まれている。さらに、強いエルニーニョ現象による高温・乾燥や、カカオの病害による生育への影響も懸念されている。
一方、足元の供給量は潤沢で、コートジボワールの2025年10月から2026年9月27日までの港湾向け出荷量は約218万トンと前年同期比で約20%増加し、ガーナの2025/26年の生産量も前年比25.6%増の75万トンとなった。需要は地域によってまちまちで、2026年第2四半期のカカオ加工量は欧州で4.6%減少した一方、北米では7.7%、アジアでは25%増加した。現在の潤沢な供給と、2026/27年の西アフリカの減産懸念が併存することで、カカオ市場は目先の供給状況と今後の供給リスクの双方を見極める局面となっている。
Food Business Middle East & Africa, October 5, 2026
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