アルコール飲料、入手困難に

2021年 7月29日

コロナ禍に端を発する、輸送用コンテナ不足、サプライ・チェーン内での混乱等で、様々な消費財の不足が米国内で伝えられているが、こんな時にこそ飲みたくなるアルコール飲料もまた入手困難な状況に直面している。

米国では、バー・レストランの営業再開が始まりつつある一方で、消費者の家でのビールや蒸留酒の消費も依然増えているため、アルコール飲料が入手困難な状況はしばらく続くものと見られている。

アルコール飲料の需要過多は、特にオハイオ州、バーモント州、及び、ノース・カロライナ州の酒販店・バーで深刻である。これらの州では、蒸留酒の2020年の売上が、コロナ禍以前の2019年時と比べ10%から15%近く増加した。このため、州政府が酒類の流通を管理するこれら三州では、その管理を強化している。

アルコール飲料不足、それを支えるスタッフの不足、さらには、アルコール飲料の容器である樽、缶、ビンの不足。これまでにはなかった問題を抱えるバーのオーナーにとっては、アルコール飲料を求めて何軒もの酒販店を往復する日々が続いている。

BestLife, July 26, 2021

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