缶をゴミ箱から救う

2021年 8月24日

飲料缶製造会社のクラウン・ホールディングズ社、及び、アルダー・メタル・パッケージング社は、米国フロリダ州のあるリサイクル施設で使用される装置購入のための資金を提供している。これにより、同リサイクル施設は、使用済み飲料缶を350万缶多く、ごみとせず回収することが可能となる。同リサイクル施設の収入増にもつながることになる。

これは、今年3回目となる、両社が参加するアルミ飲料缶回収のための助成金プログラムである。過去の2回はそれぞれ異なるリサイクル施設に資金が充てられた。

米国缶製造者協会(CMI)と米国非営利団体のリサイクリング・パートナーシップ運営によるこのプログラムは、リサイクル施設が必要とする金属探知機、抽出装置等の購入を援助する。今回、これらの装置を、同施設が持つ光学式選別機と合わせて使用することで、缶が誤ってプラスチックに選別されることを防ぐことが可能となる。

北米のアルミ飲料缶リサイクル率は約50%。毎年1,000億缶以上の飲料缶が使用されているので、およそ500億缶、アルミの価値に置き換えると約6億5,000万ドル、がリサイクルされずに廃棄されていることになる。クラウン・ホールディングズ社とアルダー・メタル・パッケージング社は、米国の飲料缶がごみ廃棄場で終わることのないよう支援を続ける。

 

The Canmaker, Aug.23, 2021

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