英国、外出禁止期間中はビールよりもワイン

2021年12月 9日

2020年、コロナ禍で外出規制が厳しくなったこの時期、英国人は、ビールよりもワインや蒸留酒を好んで飲んでいたとの統計が、ブリティッシュ・ビール&パブ協会(BBPA)により明らかになった。

この期間、英国で消費されたアルコール飲料は、ワインがシェアを2%増やした一方で、ビールが4%落とした。それは2020年のビール売上前年比14.2%減という結果で反映された。

2019年には、ビールが37%、ワインが31%であった消費量シェアが、2020年には両者ともに全体の1/3の割合となった。

この変化の要因は、主に外出規制期間中のパブ営業停止にある。この期間、パブで飲んでいたドラフトビールに代わり、多くの英国人は、スーパーでワインや蒸留酒を選び消費していた。英国のパブでは、注文されるアルコール飲料の約7割がビールであると言う。スーパーでのビール売上は、パブの休業により生じた損失を埋めるには残念ながら充分ではなかったということである。

the drink business, Nov.19, 2021

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