米国アルコール飲料、2022年のトレンド

2021年12月16日

米国のアルコール飲料オンライン販売大手Drizly社は、この11月に全米500社以上の小売業者を対象とする調査結果に基づく、アルコール飲料売上の実態及び2022年トレンドを含む年間小売レポートを発表した。

Drizlyプラットフォームに参加する小売業者の動向を常にリアルタイムで観察し同時にデータ化するDrizly社と、Drizly社のデータを在庫内容を決める判断材料の一つとして活用する小売業者との相互作用から生まれる調査報告書は、翌年の傾向をより深く理解するのに大いに有効であるとDrizly社はコメントしている。

米国飲料業界では、依然供給チェーンの混乱が続いているものの、小売店は2022年について楽観的であることがこの調査結果からうかがえるとDrizly社は言う。調査結果が示す2022年のトレンドは以下の通りである:

1、2022年は、テキーラが、ウォッカを上回り売上を伸ばす可能性

対象小売業者の80%近くが、来年、バーボンと同様に、テキーラの在庫を増やすと答えた。ここ数年の間に、蒸留酒売上におけるテキーラのシェアは13%増えた一方で、ウォッカは2%減少した。

2、  地元産材料、及び、オーガニック/天然成分を含む飲料の需要増加

3、ノン・アルコールのビール、ワイン等の需要増加

調査対象の小売業者のうち90%がノン・アルコール・ビールを在庫しており、Drizly社でもその種の飲料の割合は、2020年から120%増加した。

4、ハード・セルツァー売上増加は続くと同時に、クラフトビールへの新たな関心が上昇

小売業者は、ハード・セルツァーの陳列スペースを確保すると同時に、クラフトビールについてもスペースを増やす傾向にある。

5、大麻(カンナビス)/CBD含有飲料への関心さらに上昇

米国連邦政府は、未だ全国的な販売を承認していない。

Beverage Industry, Dec.8, 2021

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