消えつつある “ダイエット”

2021年12月21日

近頃、米国スーパーの清涼飲料売り場を通りがかると、以前頻繁に見かけた“ダイエット”の文字を製品ラベルに見ることがほとんどなくなったことに気付く。

実際に、清涼飲料から“ダイエット”という言葉が消えつつある。それに代わり使用されるようになったのは“ゼロ・シュガー(zero sugar)”。多くのゼロ・カロリー飲料がそのブランド名にあった“ダイエット”を外し“ゼロ・シュガー”に代えている。カナダ・ドライ、シュウェップス・ジンジャーエール、7Up、A&W、サンキストなど、これらキューリグDr.ペッパー社の製品ラベルに見られるのは“ゼロ・シュガー”の文字である。

理由は、“ダイエット”が、特にミレニアム世代及びZ世代にとり、もはや時代遅れの言葉であるからだと言う。ペプシコ社は、Diet Pepsi を残しながらも、2016年にPepsi MaxをPepsi Zero Sugarに代え、カフェイン量をDiet Pepsiよりも倍近く増やし、差別化を明確にしている。

低/ゼロ・カロリーの飲料は、1960年代に初めて主力製品の仲間入りをして以来、その売上を伸ばし続けている。売上高は、いわゆるレギュラー炭酸飲料と比べまだ小さいものの、2018年には前年比19.5%増と、レギュラー炭酸の8.4%増を上回り、各飲料メーカーが目を離せない飲料セグメントの一つであり続ける。

CNN Business, Dec.14, 2021

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