これからはNoLo飲料?

2021年12月28日

ノン/低アルコール、いわゆる “NoLo”(No & Low-alcohol)飲料は、コロナ禍のここ1,2年の間に著しく売上を上げ、2024年までにはさらに30%以上成長すると予想されている。

英国成人の4分の1が、クリスマスにはノン/低アルコール飲料しか飲まないと見込む英国スーパー最大手のテスコ社は、NoLo蒸留酒の売上が今年年初から106%増えたと伝えている。他方で、テスコ社に続く大手セインズベリーズ社もやはり、前年同期91%増のノン/低アルコール飲料売上を記録した。

NoLo飲料の人気を支えるのは、健康志向の強いミレニアム世代・z世代で、ミレニアム世代の66%が積極的にアルコール飲料摂取量を減らす努力をしていると答えており、消費者全体の平均47%を上回る。また、彼らの1/3は、会社との付き合いや接待はもはや時代遅れで魅力的ではないと感じており、むしろ家で飲む方が好きだと答えたのは、コロナ禍前の28%から、今では52%に増えている。パブやレストランが営業を再開しても、この傾向は変わりそうにない。

英国のNoLo飲料カテゴリーは、ビールとシードルで92%を占められているのが現状だが、今後、それ以外の飲料、例えば大麻成分CBD、THCを含有する機能性飲料や植物成分含有飲料など様々な形態の新製品が日々続々と参入することは間違いない。

世界の消費者の53%が、1月はお酒を出来る限り飲まないで過ごす(Dry January)つもりだと答えていると言う。NoLo飲料の人気は、しばらく収まることはなさそうである。

the drinks business, Dec.22, 2021 / Beverage daily.com, Dec.16, 2021

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